2000年7月25日
6時半に始発のシャトルバスが田沢湖高原温泉バスターミナルを出発。7時少し前に秋田駒ヶ岳8合目駐車場に到着した。7時20分に入山し、片倉岳をトラバースする新道ルートを行く。山腹を巻くように登っていく道は展望がよく快適だ。お天気もまずまず。歩きやすい登山道脇にはシャクナゲが多い。傾斜が緩くなると一面のニッコウキスゲ、コバイケイソウの群落。久しぶりにニッコウキスゲの大群落を見た気がする。尾瀬の大江湿原以来・・
右手に男岳を見ながら木道をたどると正面に阿弥陀池が見えてくる。まず男岳に登る。横岳と男岳の鞍部への短い斜面にはエゾツツジ。この花を見るのも久しぶりだ。多分利尻山の頂上あたりで見たのが最後だろう。他にミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウなどが 咲き乱れてにぎやかだ。 火口原側はスッパリ切れ落ちているので慎重に進む。左手に女岳が大きく迫り、振り返ると男目岳、横岳の間に阿弥陀池が美しい。高度を上げていくと素晴らしい景色が広がる。緑のゆったりした山並みが連なる様は、どことなく阿蘇に通じるものがある。 ほどなく頂上に着くが誰もいない。鳥居があってと小さな祠が祀られていた。雄大な景色を楽しんだあと阿弥陀池分岐に戻り、男女岳に登る。こちらが秋田駒の最高峰らしいが、登山道の階段がおもしろくない。あっけなく頂上に立つ。
避難小屋前から池を巡り、分岐に戻って火口原=通称ムーミン谷へ降りる。ムーミン谷への下降路は急峻で浮き石が多く、歩きにくい。このころからだんだんガスに巻かれるようになる。ムーミン谷にはチングルマの大群落、そしてたくさんのエゾツツジ。大雪や知床、十勝岳周辺でもこれほど大量ののエゾツツジの群落を見たことはない。ただただ感嘆するのみ。他にムシトリスミレやアオノツガザクラ、そして群生するヒナザクラなどをたっぷり鑑賞することができた。
道は大焼砂分岐で折り返し、長く緩やかな尾根を横岳に向かう。このあたりは火山性の砂礫地帯で、日本有数のコマクサ群落があるのだが、時期が悪かったのか今年は不作だったのか、ほとんどコマクサの花をみることができなかった。もちろんタカネスミレはとうに咲き終わり、種子を付けていた。
かなり濃くなったガスの中、横岳の頂上に達し、旧道を8合目に駆け下りる。途中、焼森を通過したが、こちらのコマクサももう終わっているようだった。どんどんガスが濃くなり、真昼なのにかなり暗くなってきた。雨が近い。思い切り飛ばして13時ちょうどに8合目避難小屋に到着。ここでバスを待つ。 13時半ごろバスに乗ったとたんに、バケツをひっくり返したような雷雨に見舞われた。